「800字の仕事術」新シリーズ 営業✕AI 第1話「もったいない:調べ物とメール作成だけでは、もったいない」アップしました。〜12話までAIとの付き合い方についてお送りします。お楽しみに☝️

数字に強い営業になる 第6回【食い扶持の確保】 半期商談で給料の源泉を作る

あえて問いたい。 あなたの給料、あなたの上司の給料、もっと言えば社長の役員報酬は、どこから出ているか?

「会社から振り込まれている」のではない。 

全ては、我々が市場(お客様)からお支払いいただいた「お金(粗利)」から出ている。

だからこそ、売りの最終現場を任されたわれわれ営業は、簡単に数字を諦めるわけにはいかないのだ。

その原資を確保する最大の機会が、半年に1回あるいは年に1回やってくる「棚割(定番入れ替え)」である。

多くの営業担当者は、この重要な商談で「何アイテム採用されたか」という事ばかりを気にする。

「3品提案して、1品入りました! やりました!」と喜ぶ。

しかし、数字に強い営業の視点は違う。

彼らにとっての半期商談とは、「今後半年間の食い扶持をどう賄うか」を設計する場だ。

「採用」ではなく「設計図」で合意する

採用されたその1品で、半年間の予算(あなたの給料分)は本当に賄えるのか?

恐らく定番の売りだけでは足りないはずだ。バイヤーもその事はわかっている。

だからこそ、半期の売上の設計図(販売計画)が大事なのだ。

この商品をこれだけの量(金額)売るには、定番売上に加えて、販売促進による売上が何回分必要なのか。

その数字は、バイヤーも納得できる(バイヤーの予算に貢献する)数字になっているのか?

数字に強い営業は、半期商談で以下の「設計図」を完成させている。

  • 定番売上によるベース(採用商品 × 予測販売個数)
  • 定番売上だけでは不足する分の積み増し(販促1回あたり予測販売個数✕販促回数)
  • リスクヘッジ(想定より売れなかった時の第2の矢)

ここまで詰め切って初めて、半期商談は完了する。

「商品が入った・落ちた」は結果の一部に過ぎない。

重要なのは、その提案に「どうやって半年間の予算を作るか?」の設計図(販売計画)が入っているかだ。

この販売計画をバイヤーと握る(合意する)ことで、半年先の見通しが立ち始めるのである。

自分たちの給料の源泉は、自分たちの交渉で確保する。

その気概を持って、半期商談という大一番に臨んでほしい。

次回予告 

第7回【月次商談】「ご機嫌伺い」で終わらせない 

「最近どうですか?」そんな世間話で商談を始めていませんか?
月次商談は、半期計画からのズレを修正する「軌道修正」の場です。
バイヤーと卸、相手別にアプローチを変え、未来の数字を確実に詰めるための交渉術を解説します。