
「予算は未達でした。でも、新商品は入りました」
「数字は足りませんでした。でも、先方は喜んでいました」
この「でも」という接続詞を使い、思考が停止した瞬間に、営業としての成長は止まる。
人間は弱い。 予算未達という痛い現実を直視したくないから、無意識に「自分を慰める材料」を探し出し、「でも」を使ってバランスを取ろうとする。
「頑張った自分」を肯定したい気持ちは分かる。 しかし、その慰めだけで終わらせてはいけない。 その先に、あなたの成長機会があるのだ。
成長の機会をみすみす手放すことがないように、あえて少し厳しい内容を記す。
未達の原因は、天候不順でも、景気のせいでも、競合の安売りのせいでもない。 全ては、数ヶ月前のあなたの「仕込み(ブロック積み)」の甘さにある。
「数字にこだわる」とは、執念深く原因を探ること
「数字にこだわる」とは、必達を叫ぶことでも、結果に一喜一憂することでもない。 「なぜ、その結果になったのか?」を執念深く突き止めるプロセスのことだ。
アメリカ陸軍で使われる「AAR(After Action Review)」という手法がある。
成功しても失敗しても、必ずこの4つを振り返り、同じ過ちを繰り返さないための振り返り方のフレームワークだ。
※ AARをマネジメントの対話に活かす方法は→ ラップアップとAAR対話術
- 何をやろうとしたのか?(当初の設計図)
- 実際はどうだったのか?(現実の数字)
- なぜ、その差が生まれたのか?(真の原因)
- 次はどうするのか?(具体的な修正行動)
「でも、頑張りました」で思考を停止させてはいけない。 「なぜ、頑張ったのに数字にならなかったのか?」 「次はどうするのか?」
「次にどうすればいいのか」まで数字と向き合うことこそが、あなたが数字に強い営業になる最短距離だ。
これを毎月、毎月実施することで、あなたは本当の意味で数字に強い営業になることができる。
数字へのこだわりとは、自分への厳しさではない。 未来の自分に対する、最大の優しさなのだ。
「数字に強い営業になる」シリーズの全話一覧はこちら→
次回予告
第6回【半期商談】給料はどこから出るか?
あなたの給料は会社からではなく、あなたが稼いだ「粗利」から出ています。
その原資を確保する最大のチャンスが「半期商談」です。
単なる商品紹介で終わらせず、半年間の「食い扶持」を確保するための設計図の作り方を解説します。