
多くの営業担当者がAIを使っている。
得意先の情報を調べる。商談後の議事録や日報を作る。取引先へのメールの文章を作成する。
確かに便利だ。以前なら30分かかっていた作業が5分で終わる。時間が生まれる。
その分、次の仕事に移れる。
しかしそれだけでは、もったいない。
AIを『道具』として使うか、『対話の相手』として使うか
今や誰もがAIを使う時代だ。AIが出した答えをそのまま持参するだけでは、もはや差別化にならない。
バイヤーの机の上には、あなたの提案書と同じようにAIで作られた提案書が並んでいる。
丁寧に整理された資料。きれいにまとまった数字。しかしバイヤーの心は動かない。
「またこういう提案か」と思われておしまいだ。
AIを「答えを出してくれる道具」として使うのか。それとも「対話の相手」として使うのか。
この違いが、これから大きな差を生む。
対話の相手としてのAIは、答えを出してくれない。代わりに問いを返してくる。
「なぜそう思うのか」
「本当にそれが課題なのか」
「バイヤーの立場から見るとどう映るか」
その問いに答えていく中で、自分では言語化できていなかったことが言葉になる。
整理できていなかった考えが形になる。頭の中でぼんやりしていたものが、輪郭を持ち始める。
差別化になるのはAIが出した答えではない。AIとの対話を通じて深めた、あなた自身の思考なのだ。
このシリーズでは、商談前・商談中・商談後のそれぞれの場面で、AIをどのように対話の相手として使えばいいのかを具体的に書いていく。
そのために、難しい技術はいらない。特別な知識も必要ない。必要なのは、AIに問いかけ続ける習慣だけだ。調べ物とメール作成で止まっていたAIの使い方が、このブログをきっかけにあなたの営業を変えるきっかけになれば嬉しい。
次回予告 ※次回は5月11日に投稿します
第2話【対話の作法】AIとの対話は、バイヤーとの対話と同じだ。
「プロンプトが書けないから自分には無理だ」と思っていないか。それは誤解だ。バイヤーと対話してきたあなたには、AIと対話するための力が既に備わっている。次回はその理由を具体的に書いていく。