
プレゼンテーションの準備は十分にできていますか?
今日は、ハッピーチェーンへの新店舗向け棚割りプレゼンテーション当日。
角井さん、本田先輩、丸尾くん、正和支店長の4人は、緊張感の中にも、自信に満ちた表情でハッピーチェーン本社へと向かいました。
「今日はついにプレゼン当日ね。準備は万端。皆で力を合わせて、ベストを尽くしましょう!」
角井さんは、落ち着いた口調で、2人を励ましました。
普段はシワの多いくたびれたスーツが正装の正和支店長も、今日は珍しくパリッとしたとスーツを着こなしています。
4人は、本田先輩の運転する車でハッピーチェーン本部へ。
本部に到着すると、既に三国食品の山田さんと岩木部長も到着していました。
会議室へと案内されると、角井さんたちは早速、プレゼンテーションの準備に取り掛かります。
プロジェクターとパソコンを接続し、スライドを投影して機材をチェック。
角井さんは、何度も深呼吸を繰り返しています。
少し遅れて、ハッピーチェーン側の参加者が到着しました。
三角バイヤー、商品部長、店舗営業部長と、キーマンが勢揃いです。
三角バイヤーから簡単な紹介と今回提案を求められたことの背景などの説明があった後、
正和支店長が挨拶。
「本日は、貴重な機会をいただき、ありがとうございます。
チーム一丸となって、ご提案を準備いたしました。まずは説明をいたします。
質疑の時間は説明の後に取らせていただきます。」
万全の準備で挑む、運命のプレゼンテーション
そして、いよいよ角井さんによるプレゼンテーションがスタートしました。

明確で簡素な説明、データを活用した分析結果、そして将来像を示すビジュアル。
角井さんは、練習の成果を十分に発揮し、堂々とプレゼンテーションを進めていきます。
プレゼンテーションは、大きなトラブルもなく、順調に進んでいるように見えました。
想定外の質問攻め、質疑応答という「第二ラウンド」
しかし、質疑応答に入ると、状況は一変しました。
ハッピーチェーンの店舗営業部長から、予想外の厳しい質問が次々と投げかけられます。
「ターゲット客層のニーズですが、なにか裏付けはありますか?」
「当社と競合となるクローバーチェーンとの違いはどこだと思いますか?」
「現状の棚割りと比べて、どのくらい店舗の作業負担は軽減されますか?」
「この提案の中に丸閥食品らしさ、特徴はどこにありますか?」
「棚割りだけでなく、販売促進プランについても提案していただけますか?」
予期せぬ質問攻めに、角井さんは少し戸惑いながらも、丁寧に一つひとつ回答していきます。
三国食品の山田さんもうまくフォローを入れてくれています。
しかし、中には追加のデータ収集や分析が必要となる質問もあり、その場ですぐに回答できないものもありました。
「…申し訳ございません。その点については、さらなる調査が必要です。後日、改めてデータを提供させていただきます」本田先輩も正直に現状を伝え、後日改めて回答することを約束しました。
プレゼンテーションは、予定時間を少しオーバーして終了。
三国食品の2名と別れ、角井さんたちは近くのファミレスに移動しました。
完璧な準備に潜んでいた、たった一つの「盲点」

プレゼンテーションの緊張から解放され、4人とも疲労感からか、言葉少なです。
「…店舗営業部長の参加は想定外でした…」
角井さんは、悔しそうに呟きました。
事前に想定していた参加者に加えて、厳しい質問を投げかけてきた店舗営業部長が参加していたことで、店舗視点からの質問が相次ぎ、想定していたプレゼンテーションの流れが妨げられてしまったのです。
正和支店長は、そんな角井さんをじっと見つめていました。
今回のプレゼンテーションに向け、寝る間も惜しんで準備を進めていた角井さんの努力を、正和支店長は誰よりも理解していたのです。
ここで質問です。
プレゼンテーションのような場では、予め参加者を把握することが不可欠です。
あなたは普段から商談の参加者を確認していますか?
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次回予告
プレゼン対応はまだ続く…!?