「800字の仕事術」新シリーズ 営業✕AI 第1話「もったいない:調べ物とメール作成だけでは、もったいない」アップしました。〜12話までAIとの付き合い方についてお送りします。お楽しみに☝️

数字に強い営業になる 第9回【PDCAの習慣化】止まった瞬間、営業は「御用聞き」になる

PDCAを回し続ける。それが止まった瞬間、営業は「御用聞き」になる。

ここまで「数字の作り方」を話してきた。 単位を変え、ブロックに分解し、未来を設計し、数字(POS)と売場で答え合わせをする。

この一連の動きこそが、PDCAサイクルだ。 しかし、多くの営業担当者は「P(提案)」と「D(納品)」だけで仕事を終えてしまう。 「提案しました、納品しました、以上終わり。」 これでは営業ではない。ただの御用聞きだ。

数字に強い営業と、そうでない営業の決定的な差はどこにあるか? それは「C(検証)」と「A(改善)」の実行度合いにある。

あなたは、提案しっぱなし、企画を入れっぱなしにしていないか?

バイヤーと卸を巻き込んでPDCAを回す

第5回で触れた「AAR(振り返り)」を思い出してほしい。 自分の商談を内省するだけでなく、バイヤーや卸担当者を巻き込んで検証を行うのだ。

「あの企画、なぜ売れなかったのか一緒に考えましょう」 「次はこう修正しましょう」

そうやって相手を巻き込み、PDCAサイクルを回し続けることこそが、あなたの最大の差別化要因になる。 なぜなら、ほとんどの競合他社は「やりっぱなし」で満足しているからだ。

PDCAは、賢さではなく「習慣」だ。 息をするように検証し、改善する。

最初は面倒くさいと思うかもしれない。 実際、多くの営業が面倒だからやらないのだ。

だが、このサイクルを止めてしまった瞬間、あなたは Some of Them(その他大勢) になってしまう。

「なぜ」を問い続けることが、プロの証明

自分はどんな数字を作りたいのか。そのために何を提案するのか。 提案の結果、なぜこの数字になったのか。 売場、売り方、情報発信に問題はなかったのか。 次回はどう改善するのか。

自分の頭で考え、数字と現場を深く理解し次につなげる。 そのサイクルの中にしか、プロとしての成長はない。

数字に強い営業とは、細かな数字すべてを蔑ろにせず、PDCAを回せる営業のことなのだ。PDCAを回し続ける。 それが、御用聞きで終わらない営業であるための証明だ。

次回予告 

第10回【3つの熱意】「正論」だけでは売れない、最後に人を動かすもの

完璧な提案書を持っていても、嫌われたら売れない。ロジックは商談テーブルに着くための「最低条件」に過ぎません。最終回は、数字とロジックを超えて、バイヤーを動かす「3つの熱意」を解説します。