「800字の仕事術」新シリーズ 営業×AI 第6話「記録の設計:どんな商談記録を作るかAIと相談してみる」アップしました。〜12話までAIとの付き合い方についてお送りします。お楽しみに☝️

営業✕AI 第6話【記録の設計】どんな商談記録を作るか、AIと相談してみる

あなたは、商談の時にメモを取っているだろうか。

「〇〇チェーン、新商品について商談」

「✕月の販促計画を検討してもらうことになった」

そんな走り書きのようなメモが積み重なっていないだろうか。

後で見返しても何の話だったのか何も思い出せない。

上司に報告しようとしても、何を伝えればいいかわからない。

このようなメモでは、AIに渡しても十分に分析できないだろう。走り書きのメモは、記録しているようで、何も記録していないのと同じなのだ。

メモを商談記録として活用する際に重要なのは、メモした量ではなく、メモの設計だ。

何を記録するかを決めずにメモを取ると、毎回バラバラな非定型の記録になる。

バイヤーが言った言葉をそのまま書き留めても、後で見返したときに文脈が失われている。

「価格について話した」という記録では、バイヤーがどんな文脈で価格に触れたのか、どんな表情で言ったのか、何と比較していたのかが全て抜け落ちる。記録は残っているのに、情報が残っていない。

AIと相談して、商談記録の項目を設計する

そこで、まずAIと相談して「商談データとして蓄積するために何を記録すべきか」という項目を設計する。

バイヤーの発言・反応・優先課題・懸念点・次回への宿題・商談の温度感。これらをAIに相談しながら自分の担当得意先に合わせて設計する。

定型化された項目を決めることで、メモが記録になる。記録する前に記録の設計をする。

この一手間が、蓄積の価値を何倍にも高める。設計した項目はテンプレートとして保存しておく。

商談のたびに同じ項目を埋めていく習慣が、やがて大きな資産になる。

そしてもう一つ変化が起きる。何を記録するかを意識した瞬間から、あなたの中で商談の捉え方が変わる。

「バイヤーは今日どんな言葉を使っていたか」

「何に反応して、何に反応しなかったか」

「今日の商談の温度感は先月と比べてどうか」

商談記録の項目が、商談中の観察の視点になる。

見ようとしなければ見えないものが、見えるようになる。

商談記録の設計が、商談の質を上げる。そしてその記録の蓄積が、やがてバイヤーを深く理解するための地図になる。

次回予告  

第7話【言葉の奥】バイヤーの言葉の奥に、本当の課題が隠れている。

「検討します」は断りのサインかもしれない。「価格が高い」は価値が伝わっていないサインかもしれない。バイヤーは本音をそのまま言わない。次回は、商談記録をAIで分析してバイヤーの本当の課題を読み解く方法を書いていく。