
新人・新任担当者が配属され、同行営業をしながら営業について学び、自分の担当得意先を任されて独り立ちするまで主人公の成長物語です。食品メーカーの営業活動の概要を物語形式でサクッと学べます。主人公と一緒に皆さんも食品メーカーの営業活動を学びましょう!
大学を卒業後、念願叶って食品メーカーの丸閥(まるばつ)食品に就職した丸尾くん。希望していた営業部に配属されることになり、期待に胸を膨らませていました。
本社での導入研修、ビジネスマナー研修、工場研修…長かった研修期間も終わり、いよいよ支店に配属です。
「ついに営業としての一歩を踏み出すんだ!」

「現場主義」の支店長と、指導担当との出会い
初日の朝、緊張しながらも高揚感を隠せない丸尾くん。支店に足を踏み入れると、活気のある雰囲気に包まれました。
「おう、丸尾くん!今日からよろしく頼むぞ!」
声をかけてきたのは、恰幅の良い正和支店長。少し強面ですが、笑顔が素敵な方です。
「はい!頑張ります!」
元気よく返事をした丸尾くん。支店での生活に期待が膨らみます。丸閥食品の主力商品、ロングセラーブランド「花丸」は長年愛されてきましたが、近年は競合の新しい商品に押され気味。今後の会社の成長を担うのは、丸尾くんのような若い力です。

正和支店長「うちの会社は現場主義だ。どんどん外に出て、お客様と直接話をして、色んなことを学んでこい!」
正和支店長の言葉に、丸尾くんは身が引き締まる思いでした。
支店には、正和支店長以下、営業担当者は5名。若手2名、ベテラン3名という構成です。丸尾くんは、先輩社員の角井さんに指導してもらうことになりました。
角井さんは、大手食品メーカーMAX食品から転職してきた優秀な女性営業担当者。物腰柔らかな雰囲気ながら、仕事には妥協を許さない厳しさも持ち合わせています。
「丸尾くん、今日からよろしくね。まずは、一緒に営業活動の基本から学んでいきましょう」
角井さんの言葉に、丸尾くんは真剣に耳を傾けます。最初の研修は座学ではなく、角井さんとの同行営業でした。得意先に向かう車中、角井さんは、流通チェーンの仕組みや近年の商談を取り巻く環境の変化について説明を始めました。
営業を取り巻く、3つの厳しい現実
「丸尾くん、今の食品業界、特に営業部門を取り巻く環境は、大きく変化しているの。その変化に適応していかなければ、生き残れないわ。」
角井さんの真剣な表情に、丸尾くんは思わず背筋を伸ばしました。

「まずコロナ禍を経て、商談機会が大手メーカー中心になっているのよ。私たちのような中堅メーカーは、商談機会自体が減っている。バイヤーも忙しくて時間が足りないので、なかなか会ってもらえないのが現状よ。」
「追い打ちをかけるように、原材料価格や物流コストの高騰で、値上げ交渉が中心の商談が続いているわ。新商品の提案や販促企画の提案に時間を割くのが難しいのが現状なの。」
「そして、大手チェーンを中心にバイヤーが若返っていて、データに基づいた論理的な提案を求められるようになってきている。長年の勘や人間関係だけでの営業スタイルは、徐々に通用しなくなってきているわね。」
角井さんの話を聞き、丸尾くんは不安な気持ちでいっぱいになりました。
「私たち丸閥食品は、残念ながら、こうした環境の変化に十分対応できていない。これが、今の私たちの置かれている厳しい現実なの。」
角井さんの言葉は、重く丸尾くんの胸に響きました。
ここで質問です。
あなたは、現在の流通環境をどのように捉えていますか?
また、流通環境の変化に合わせて、営業戦略や戦術の見直しができていますか?
「え、じゃあ、僕たちはどうすればいいんですか…?」
丸尾くんの問いかけに、角井さんは少し間を置いて、静かに答えました。
中堅メーカーだからこその「勝ち筋」とは
「もちろん、私たちにも勝ち筋はある。大切なのは、時代の変化に適応し、顧客のニーズを的確に捉えた提案を行うこと。そのためには、営業担当者一人ひとりのスキルアップはもちろん、営業支援、営業マネジメントなど、営業組織全体でレベルアップしていく必要があるの。」
角井さんの言葉には、強い決意が込められていました。
「私もMAX食品で営業スタッフ部門にいた経験があるけど、大手と同じやり方をそのまま◯✕食品でやるのは無理ね。中堅メーカーの丸閥食品だからこそできる営業スタイルを確立していく必要がある。そのためにはまず、営業のやり方から変えていく必要があるわね。」
丸尾くんは、角井さんの話を聞きながら、これから自分がどのような営業活動をしていくべきなのか、深く考えさせられました。不安な気持ちと同時に、新しい挑戦への期待感も高まっていました。

「大丈夫。私と一緒に、一歩ずつ成長していきましょう。」
角井さんは、丸尾くんに優しく微笑みかけました。その笑顔に励まされ、丸尾くんは、営業マンとして必ず成長してみせる、と心に誓ったのでした。
《この物語の学びを、貴社の力に》
配属初日から厳しい現実に直面した丸尾くん。中堅メーカーだからこそできる営業スタイルを確立するために、何から始めればいいのでしょうか。
新人営業担当者に「現場で通用する提案力を、最短で身につけさせたい」とお考えの営業責任者の方へ。
丸尾くんと一緒に、もっと深く学びたいあなたへ
この物語の続きは、書籍でお楽しみいただけます。
丸尾くんが現場でぶつかるリアルな壁と、角井さんの的確なアドバイス。物語を通じて、食品メーカー営業の基本から実践までを体系的に学べる一冊です。
日々の商談準備、ストアチェック、提案書作成、ラップアップまで、現場で即使えるノウハウが凝縮されています。
次回予告
同行中にも角井さんの指導は続く、急な質問にタジタジの丸尾くん 角井さんの本質的な問いかけとは・・・。

